なぜ加熱殺菌?
- 多くの菌種菌数→乳酸菌22種で1gあたり1,000億個以上の加熱殺菌乳酸菌を含みます。少量配合するだけで多くの菌種、多くの菌数をアピールできます。
- 製造時のユーザビリティ→殺菌体のため、加工・製造、保管、輸送などの各工程でコンタミネーションの心配がありません。
- 優れた安定性→製造・保管・輸送での品質・性状が安定しています。
- 高い汎用性→耐熱性が高く、熱がかかる加工にも適しています。剤形(錠剤、顕粒など)、食品タイプ(焼き菓子、ベーカリーなど)を限定せず、加工食品に広く応用できます。
22種の菌の紹介
ビフィズス菌5種、乳酸菌17種を最適な割合で配合しています。
ビフィズス菌
“善玉菌”としてヒトの腸内環境を整えることがわかっています。
腸内で酢酸、乳酸を産生して、腸内のpHを低く保ち、大腸菌などの日和見感染菌の菌数を抑制します。
また感染防御作用や免疫賦活作用、コレステロール低下が報告されています。
腸内のビフィズス菌は年齢とともにその種類と菌数が変化し、高齢期にはビフィズス菌の総菌数が大きく減少していくことがわかっています。
ビフィズス菌の中でも有力な5種、乳児型として知られるインファンティスやブレーベ、乳児から高齢期まで生息するロンガムなどを選定しました。
菌種名
- Bifidobacterium animalissubsp.lactis ビフィドバクテリウム ラクティス
- Bifidobacterium bifidum ビフィドバクテリウム ビフィダム
- Bifidobacterium breve ビフィドバクテリウム ブレーべ
- Bifidobacterium infantis ビフィドバクテリウム インファンティス
- Bifidobacterium longum ビフィドバクテリウム ロンガム
乳酸桿菌
乳酸を産生する微生物で、桿菌のものをラクトバチルスといいます。
ラクトバチルスの発酵によって作られるチーズや発酵乳は、昔から保存食として利用されてきました。
近年の研究で、整腸作用や感染予防、免疫賦活作用、アレルギー低減作用などの健康影響が明らかとなり、作用機序についても研究が進んでいます。
菌種名
- Lactobacillus acidophilus ラクトバチルス アシドフィルス
- Lactobacillus buchneri ラクトバチルス ブフネリ
- Lactobacillus casei ラクトバチルス カゼイ
- Lactobacillus delbrueckiisubsp.bulgaricus ラクトバチルス デルブリッキーブルガリクス
- Lactobacillus delbrueckiisubsp.lactis ラクトバチルス デルブリッキーラクティス
- Lactobacillus fermentum ラクトバチルス ファーメンタム
- Lactobacillus gasseri ラクトバチルス ガセリ
- Lactobacillus johnsonii ラクトバチルス ジョンソニー
- Lactobacillus paracasei ラクトバチルス パラカゼイ
- Lactobacillus plantarum ラクトバチルス プランタラム
- Lactobacillus reuteri ラクトバチルス ロイテリ
- Lactobacillus rhamnosus ラクトバチルス ラムノーサス
- Lactobacillus salivarius ラクトバチルス サリバリウス
乳酸球菌
Enterococcus、Lactococcus、Streptococcusは、球のような形をした球菌(coccus)です。腸管グループに入るものをエンテロ(腸管由来)コッカス、乳酸グループに入るものをラクト(乳酸産生)コッカス、鎖のように連なるグループをストレプト(連鎖)コッカスと呼んでいます。
球菌1個の直径は通常0.6~ 1.0μmとなり、腸管での取り込みに有利な微小なサイズです。
整腸作用が確認されているほか、免疫賦活作用も期待されています。
菌種名
- Enterococcus faecium エンテロコッカス フェシウム
- Lactococcus lactissubsp.cremoris ラクトコッカス クレモリス
- Lactococcus lactis subsp.lactis ラクトコッカス ラクティス
- Streptococcus thermophilus ストレプトコッカス サーモフィラス